よりダメージレスで艶やかなストレートヘアを手に入れるために その2
目次
低アルカリ 高還元剤濃度がベスト
前回の続きです。前回は縮毛矯正1剤の種類と還元力について書きました。
還元剤はアルカリが高くなるにつれ膨潤や軟化を伴い時間経過とともに 加速していく場合が多い。
これによってベスト還元のストライクゾーンが狭まるのです。
要は
アルカリ剤に頼りすぎ、髪を膨潤しすぎちゃダメ
という事。
髪を膨潤しすぎることで髪内部のタンパク質や水分を垂れ流してしまう。
これを少しでも防ぐには
低アルカリで高還元力
のある還元剤が必要になってきます。
還元剤の還元力とアルカリ力を調整するには
低アルカリで高還元力
をどうやって調整するか?
ノンアルカリに近い還元力の強い薬剤と弱い薬剤
をミックスして調整すれば良いのです。
じゃあそんな薬剤はどこで??となりますが、取り扱っている方々は存在するようです。
ただ現時点では仕入れが困難かもしれません。
そこで現在、髪を還元させる成分の種類
還元剤
チオグリコール酸 システアミン システイン チオグリセリン ラクトンチオール サルファイト スピエラ GMT
アルカリ剤の種類
モノエタノールアミン トリエタノールアミン アンモニア
があります。この成分が含まれるメーカー推奨の薬剤を髪質別にどう使っていくかが鍵。
手元にある武器を使い、
どれだけダメージレスでツヤ感のあるナチュラルストレートヘアを作り上げるか
が問われます。これらを扱う美容師さんの腕にかかっていると言っても過言ではないでしょう。
1剤塗布からアイロン、もしくはブローによる熱処理までのベスト行程
個人的見解によります。
・1剤を髪にたっぷり擦り込むようにして浸透させる
・3分〜5分おきに軟化チェックをしながら、計20分前後放置する
・髪をコーミングしてみてテロんとした質感で癖が戻らない状態ならOK
・お流しは特にもみあげ、ネープなどの生え際はしっかりと流す
・アニオン界面活性剤で泡だてながら優しく乳化シャンプー。これにより髪表面を陰イオンに傾ける。
・シリコンありのトリートメント剤でプレーンリンスして髪表面を陽イオンに傾ける。
・バッファー剤を塗布し、アルカリに傾いたphを弱酸性に戻していく。
・タオルドライは髪を擦らずに、優しく水分を拭き取る。
・毛先にアウトバストリートメントを付けてからドライしてアイロン、またはブロー施術。
熱処理は髪表面がつるつるピカピカに見えるのがベスト
こちらはブローで熱処理している状態。
少し見づらいかもしれませんが、これくらいの髪表面のキラキラしたツヤツヤ感が出ればOKかと思われます。
そして
before
2剤塗布後のドライのみの仕上がり
after
因みにこのモデルさんの毛先にはブリーチ処理1回によるハイライトが入っておりました。
ノンブロー、ノンアイロン仕上げで髪表面のツヤ感がこれくらい出ていたらお客様にも喜んでいただけると思います。
まとめ
個人的見解のストレート施術は1剤にあたる還元剤をお客様の髪のダメージレベル、癖の形状、髪の太さに合わせてベストチョイスをして、適切な軟化タイムで薬剤を流すか?
この行程が最も重要かと思います。
まだまだ私も研究中ですが、少しでも世の中アラフォー、アラフィフ女性が綺麗な髪で豊かに日常生活を送ってもらえるようになっていただきたいです。
comme moi
自分らしく、私らしく、綺麗であるために
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