頭皮と食べ物の話
目次
ヘアスタイルの素材となる頭皮と髪
日々美容師をやっていると様々な方の髪と頭皮を間近に見てきます。
年齢と共にお顔の肌同様、頭皮環境も変わってきます。
美容師はお客様をカウンセリングしてなりたいヘアスタイルの共通認識をし、+プロとしてのアドバイスも含めて施術をスタートしていきます。
このカウンセリングの際、お客様の求めているイメージにいかに近づけられるかが、僕ら美容師の腕の見せ所ですが、アラフォー、アラフィフと年齢を重ねると頭皮年齢も比例してきます。
要は
顔の皮膚と頭皮の皮膚は一枚の繋がった皮膚
なんです。頭皮が1ミリ下がるとお顔の皮膚が1センチ下がると言われております。
そして、
1.カラーする際に頭皮が沁みやすくなった
2.つむじや分け目がペタンとするようになった
3.髪が細くなってきた気がする
4.髪のうねりが強くなった気がする
などの症状が出始めます。
ヘアスタイルを作る際の素材となる髪の毛と頭皮の状態は非常に大切な要素になるのです。
いくらやりたいヘアスタイルやカラーリングがあったとしても、素材となる髪の毛があっての話になってきます。
なので、髪の栄養素を心がけて摂取することは髪と頭皮のエイジングケアには欠かせないのです。
髪と頭皮のエイジングケアに欠かせない栄養素
ビタミンA
髪の健康に必要なビタミンです。紫外線やパーマ、カラーリングなど外部のダメージから髪を守る働きがあります。
また新陳代謝を活発にする効果も期待できるため、頭皮の乾燥や皮脂のベタつきの改善にも効果的。
緑黄色野菜や青魚に多く含まれているビタミンです。脂溶性ビタミンのため、野菜炒めや天ぷらなど、油を使用した料理から摂取するのがオススメです。特に人参に含まれるベータカロテンは抗酸化作用が強く、血管を若返らせてくれます。
ビタミンB
髪を作る栄養素タンパク質を代謝するために必要なビタミンです。そのため育毛、ダメージケアに大きな効果を期待できる栄養素です。
ビタミンBとタンパク質の両方豊富に含まれている豚肉やレバーを使った料理から摂取しましょう。
ビタミンC
コラーゲンの生成に関わるビタミンで、美容効果が高く、髪や肌への効果が大きいです。また抗ストレスホルモンを合成する働きがあるため、ストレス耐性を高めることができます。髪の大敵であるストレスのダメージから髪を守るビタミンです。
熱に弱いビタミンなので、サラダや果物など熱を与えない調理方法がベスト。
ビタミンE
抗酸化作用が高く老化予防効果が高いビタミンです。髪のパサつき、白髪などの改善に効果が期待できます。
ナッツ類や植物油、青魚に多く含まれているビタミンです。
ミネラル
ワカメやひじきなどの海藻類には、食物繊維、ミネラル、ビタミンが豊富に含まれています。
これらは髪の栄養となるのでおすすめです。
タンパク質
卵や大豆などがオススメ。卵にはビオチンという美肌効果大の成分が含まれており、大豆に含まれるイソフラボンも美肌効果のある成分。共に美肌効果大のタンパク質です。
この他にもお肌の若返りと健康な髪を育てる為に必要な牡蠣に含まれる亜鉛。
頭皮の状態を整えたり美肌を維持したりと万能美容成分としてトマトに含まれるリコピンなどがあります。
ココ最近ではスーパーフードなるオーガニック素材の食品も注目させております。
髪と頭皮エイジングケアに注意したい食品成分
塩分
体内に塩分が多すぎると各臓器に障害が起こります。高血圧、動脈硬化、腎臓障害などです。内臓機能が低下すると髪に栄養が届きづらくなるので、塩分取り過ぎには気をつけましょう。
脂質、脂肪
脂肪の取り過ぎは心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こしやすくなり、血液循環を悪くするので髪の毛に栄養素が届かなくなることが考えられます。
皮脂分泌も多くなり、頭皮が脂ぎったり毛穴が詰まったり、髪の毛の成長を阻害してしまいます。
甘味料、糖分
甘い物を取り過ぎることにより、皮脂分泌が増えていき、ニキビやフケを増やしたりもします。
香辛料
唐辛子、七味、わさびなどは取り過ぎると皮脂の分泌が増え、頭皮の環境が悪くなる傾向があります。ただし、血行を促進して髪にはいい食べ物ですから、適度な量を守ることが大切です。
コーヒー
コーヒーに含まれるカフェインは中枢神経を刺激し、思考をハッキリさせたり、疲労を和らげたり、利尿作用により老廃物の排泄を促進したりした作用が有ります。適当量を摂ることは身体にも髪の毛にも良いことです。
ただし、大量のカフェインで交感神経を刺激し続けると毛細血管や皮膚の働きが悪くなり、その結果として脱毛に結びつく可能性が有ります。
そして男性ホルモンであるテストステロンを抑える働きがあります。
アルコール
適量であれば血行を促進し、ストレスを解消するなど髪の毛にいいのですが、飲みすぎはビタミンB1の消費を高め、髪の毛の発育を阻害します。
お酒を飲むときには、ビタミンB1を多く含んだ豚肉、レバー、豆類などを摂るようにすると良いでしょう。
どんな食品も過度の摂取は抑えて内臓に負担がかからないよう心がけていきましょう。
まとめ
髪にいいもの、良くないものと食品を簡単に並べました。う〜ん、自分でちょっと調べて記事書くだけでも改めて勉強になりますね。
そして最近はお客様にも改めて豆知識としてお伝えしております。
日々の暮らしの中での食生活、見直しましょう。
コーヒー、お酒、塩辛いもの好きなオッさん気質の私も気を付けていきたい限りです。
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